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舘山城跡発掘調査報告書

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/18252
DOI 二次元コード
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.18252
引用表記 米沢市教育委員会 2015 『米沢市埋蔵文化財調査報告書107:舘山城跡発掘調査報告書』米沢市教育委員会
米沢市教育委員会 2015 『舘山城跡発掘調査報告書』米沢市埋蔵文化財調査報告書107
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書名 舘山城跡発掘調査報告書
発行(管理)機関 米沢市 - 山形県
書名かな たてやまじょうあとはっくつちょうさほうこくしょ
副書名
巻次
シリーズ名 米沢市埋蔵文化財調査報告書
シリーズ番号 107
編著者名
編集機関
米沢市教育委員会
発行機関
米沢市教育委員会
発行年月日 20150331
作成機関ID 06202
郵便番号 9920012
電話番号 0238216111
住所 山形県米沢市金池3丁目1番14号
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 舘山北館
遺跡名かな たてやまきただて
本内順位 1
遺跡所在地 山形県米沢市大字舘山地内
所在地ふりがな やまがたけんよねざわしおおあざたてやま
市町村コード 06202
遺跡番号 G-649
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 375448
東経(世界測地系)度分秒 1400350
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 37.913333 140.063888
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20110517-20111212
20130517-20131216
調査面積(㎡)
266
14
調査原因 財団法人県南漁業組合が計画する養魚池造成工事「内水面関連活性化事業」に伴う緊急発掘調査及び範囲確認調査
遺跡概要
種別
城館
時代
中世(細分不明)
近世(細分不明)
主な遺構
掘立柱建物跡
掘跡
井戸跡
土坑
柱穴
ピット
主な遺物
瀬戸
美濃
志野
唐津
青花
かわらけ
内耳土鍋
瓦質土器
古銭
土製品
石製品
木製品類
特記事項 掘立柱建物跡で構成される16世紀代を中心とする屋敷跡群を発見。
遺跡名 舘山南館
遺跡名かな たてやまみなみだて
本内順位 2
遺跡所在地 山形県米沢市大字赤芝地内
所在地ふりがな やまがたけんよねざわしおおあざあかしば
市町村コード 06202
遺跡番号 G-658
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 375433
東経(世界測地系)度分秒 1400400
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 37.909166 140.066666
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20100726-20101224
調査面積(㎡)
921
調査原因 範囲確認調査
遺跡概要
種別
城館
時代
縄文
古代(細分不明)
中世(細分不明)
近世(細分不明)
主な遺構
土坑
柱穴
ピット
主な遺物
縄文土器
土師器
須恵器
肥前
特記事項
遺跡名 舘山東館
遺跡名かな たてやまひがしだて
本内順位 3
遺跡所在地 山形県米沢市大字舘山地内
所在地ふりがな やまがたけんよねざわしおおあざたてやま
市町村コード 06202
遺跡番号 G-661
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 375445
東経(世界測地系)度分秒 1400345
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 37.9125 140.0625
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20110517-20111212
20120518-20121203
調査面積(㎡)
1145
150
調査原因 範囲確認調査
遺跡概要
種別
城館
時代
中世(細分不明)
近世(細分不明)
主な遺構
掘立柱建物跡
井戸跡
土壙
柱穴
ピット
石敷遺構
主な遺物
瀬戸
美濃
青花
かわらけ
内耳土鍋
瓦質土器
石製品
特記事項 16~17世紀初頭頃の遺構群を発見
遺跡名 舘山城跡
遺跡名かな たてやまじょうあと
本内順位 4
遺跡所在地 山形県米沢市大字口田沢地内、大字舘山地内
所在地ふりがな やまがたけんよねざわしおおあざくちたざわ、おおあざたてやま
市町村コード 06202
遺跡番号 G-99
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 375445
東経(世界測地系)度分秒 1400352
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 37.9125 140.064444
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20120518-20121203
20130517-20131216
20140526-20141201
調査面積(㎡)
246
569
378
調査原因 範囲確認調査
遺跡概要
種別
城館
時代
中世(細分不明)
近世(細分不明)
主な遺構
石垣
土塁
堀切
桝形
溝跡
土坑
柱穴
ピット
整地層
主な遺物
瀬戸
美濃
青花
かわらけ
内耳土鍋
瓦質土器
木製品類
特記事項 曲輪1西側の桝形虎口周辺で17世紀初頭頃の石垣を発見
要約  舘山城跡は、米沢を本拠地とした伊達氏・上杉氏が関わった16世紀前半から17世紀初頭頃に機能した本市を代表する中近世の山城跡である。米沢盆地西縁の標高310~330mの丘陵地東端に位置し、北側の小樽川、南側の大樽川を堀として利用した天然の要害で、米沢城西側の要所をおさえる重要拠点として存在したと考えられる。山頂に土塁と堀切で区画された曲輪が3箇所(曲輪1~3)があり、規模は東西約350mである。本遺跡の山麓に広がる平坦地には、舘山北館・東館・南館と仮称する遺跡があり、北館から16世紀代を中心とする屋敷跡と推定される遺構群、東館から屋敷跡を推定させる柱穴・井戸跡・石敷遺構等が検出された・南館から明確な遺構は検出されなかったが、遺構の無い空間地から有事の際の避難場所といった可能性がある。
 中世期(16世紀前半~末頃)は舘山城跡(山城)と山麓の北館・東館(根小屋)が一体となって機能していたと考えられる。近世期(17世紀初頭頃)は中世の山城を再利用し、曲輪1西側の堀切を埋戻して新たに石垣を備えた桝形虎口を構築した。割石を主体とした布積み志向の石垣で、慶長年間(1596~1615)後半から元和年間(1615~1624)頃に普請されたが、なんらかの事情で中断しており、未完成の状態で破城が行われている。これらのことから、城館として機能したのは中世期で、伊達氏との関わりが深い城館跡である。
 「舘山城」という名称は「伊達治家記録」が初出で、「要害」や「舘山御館」と呼ばれた成立時期・位置・性格の異なる複数の施設を集約した後世の概念で、舘山城跡・舘山北館・舘山東館は「舘山城」の構成要素である。
 舘山城跡は中世戦国期から近世へと移行する過渡期の様相を刻み込んだ歴史遺産であり、東北地方の中近世社会を理解する上で欠かすことのできない重要な遺跡であると考えられる。

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