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殿村遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/21857
DOI 二次元コード
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.21857
引用表記 松本市教育委員会 2018 『松本市文化財調査報告231:殿村遺跡』松本市教育委員会
松本市教育委員会 2018 『殿村遺跡』松本市文化財調査報告231
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書名 殿村遺跡
発行(管理)機関 松本市 - 長野県
書名かな とのむらいせき
副書名 第8次発掘調査報告書 ; 虚空蔵山城跡 : 第2・3・4次発掘調査報告書
巻次
シリーズ名 松本市文化財調査報告
シリーズ番号 231
編著者名
編集機関
松本市教育委員会
発行機関
松本市教育委員会
発行年月日 20180327
作成機関ID 20202
郵便番号 3908620
電話番号 0263343000
住所 松本市丸の内 3 番 7 号
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 殿村遺跡 第 8 次
遺跡名かな とのむらいせき
本内順位 1
遺跡所在地 長野県松本市会田518外
所在地ふりがな ながのけんまつもとしあいだ518ほか
市町村コード 20202
遺跡番号 1023
北緯(日本測地系)度分秒 362108
東経(日本測地系)度分秒 1375903
北緯(世界測地系)度分秒
東経(世界測地系)度分秒
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 36.3553 137.9811
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20160518-20161106
調査面積(㎡)
170
調査原因 保存目的の範囲・内容確認調査
遺跡概要
種別
散布地
時代
縄文
古代(細分不明)
中世(細分不明)
主な遺構
縄文-なし
主な遺物
縄文-土器
石器
特記事項 保存目的の範囲・内容確認調査
種別
集落
時代
主な遺構
古代-なし
主な遺物
古代-土師器
黒色土器
須恵器
灰釉陶器
特記事項
種別
社寺
時代
主な遺構
中世-ピット 160 基
土坑 37 基
礎石 3 基
竪穴状遺構1基
焼土面 8 基
溝状遺構 3 基
集石1基
掘立柱建物 1 棟
柱列 3 基
石積1基
主な遺物
中世-土師質土器(皿
内耳鍋)
炻器(常滑甕
珠洲甕
須恵質擂鉢)
瓦質土器(風炉
火鉢)
瀬戸産陶器(天目茶碗
皿類
盤類
水滴
茶壺
擂鉢
香炉他)
舶載陶磁器(黄釉洗
青磁碗
天目茶碗)
石器
碁石
砥石
磨石
石臼
刀子
小柄
銅銭
坩堝
特記事項 種別 : 社寺跡
種別
城館
時代
主な遺構
主な遺物
特記事項
遺跡名 虚空蔵山城跡 第2・3・4次
遺跡名かな くうぞうさんじょうあと
本内順位 2
遺跡所在地 長野県松本市中川425-1外
所在地ふりがな ながのけんまつもとしなかがわ425-1ほか
市町村コード 20202
遺跡番号 1016
北緯(日本測地系)度分秒 362136
東経(日本測地系)度分秒 1380022
北緯(世界測地系)度分秒
東経(世界測地系)度分秒
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 36.3631 138.003
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20120717-20121121
20130716-20131031
20161005-20170111
調査面積(㎡)
82.7
101
101
調査原因 保存目的の範囲・内容確認調査
遺跡概要
種別
社寺
時代
縄文
中世(細分不明)
近世(細分不明)
主な遺構
縄文-なし
主な遺物
縄文-石器
特記事項 保存目的の範囲・内容確認調査
種別 : 社寺跡
種別
城館
時代
主な遺構
中世-ピット 40 基
土坑 7 基
礎石1基
掘立柱建物 2 棟
礎石建物 1棟
柱列 1 基
集石2基
石列 5 基
土塁
石塁 2 基
石積 6 基
不明遺構1基
主な遺物
中世-土師質土器(皿
内耳鍋)
炻器(常滑甕
珠洲甕)
瀬戸産施釉陶器(天目茶碗
腰折皿
丸碗
小壺
祖母懐茶壺)
輸入磁器(青磁碗
白磁皿
青花皿)
石器
石鉢
石臼
燧金具
羽口
特記事項
種別
時代
主な遺構
近世-なし
主な遺物
近世-瀬戸美濃系陶器
特記事項
要約 殿村遺跡調査事業に係る中世を対象とした遺跡の範囲内容確認調査として、殿村遺跡は 8 回目の実施となるもの。遺跡の南部、旧会田中学校校庭(8B1 トレンチ)からは、整地遺構面が 3 面検出され、15 世紀末に築造された石積を介して上下 2 段構造の平場跡を捉えた。時期的には他地点より上限時期が新しい傾向が窺え、また下段平場からは他地点では少ない方形土坑や竪穴状遺構が集中し、焼土面や銅鍛冶に関わる坩堝の出土があるなど、工房的な性格を帯びた空間が存したと推察される。
虚空蔵山城跡は、松本平の城郭施設としてはあまり例のない谷空間に造成された雛壇状の平場遺構群について、宗教空間である虚空蔵山中に営まれた山の寺を前身としている可能性が考えられ、山麓に位置する殿村遺跡との関係を探るために、これまで 3 回にわたって調査を実施した。その結果、平場群は大きく 2 時期の遺構面が存在し、一部に石積を伴う 15 世紀~ 16 世紀初頭の下層遺構面(2 面)と、前面石積により整然と短冊状に整地された 16 世紀代の上層遺構面(1 面)からなり、前者には最上段の平場において礎石建物が伴い、瀬戸産天目茶碗、茶壺等の茶道具や青磁・白磁、硯等、あまり城郭的とは言えない遺物が多出した。後者は、近世以後の耕作で遺構の大半は失われ、平場最上段からわずかに掘立柱建物を検出したが、遺物は皆無で 2 面とは対照的な在り方を示した。さらに、秋吉砦にから下降し平場群の東縁を区切る土塁と竪堀は、1 面段階で構築されることを確認した。こうした在り方から、寺院としての 2 面段階から、城郭施設としての 1 面段階へと場の性格が変化したと推察される。

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