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首里城跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/22819
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.22819
引用表記 沖縄県立埋蔵文化財センター 2018 『沖縄県立埋蔵文化財センター調査報告書98:首里城跡』沖縄県立埋蔵文化財センター
沖縄県立埋蔵文化財センター 2018 『首里城跡』沖縄県立埋蔵文化財センター調査報告書98
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書名 首里城跡
発行(管理)機関 沖縄県立埋蔵文化財センター - 沖縄県
書名かな しゅりじょうあと
副書名 東のアザナ北地区発掘調査報告書
巻次
シリーズ名 沖縄県立埋蔵文化財センター調査報告書
シリーズ番号 98
編著者名
編集機関
沖縄県立埋蔵文化財センター
発行機関
沖縄県立埋蔵文化財センター
発行年月日 20180330
作成機関ID 470007
郵便番号 9030125
電話番号 0988358752
住所 沖縄県中頭郡西原町字上原193-7
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 首里城跡東のアザナ北地区
遺跡名かな しゅりじょうあと
本内順位
遺跡所在地 沖縄県那覇市首里当蔵町3丁目1番
所在地ふりがな おきなわけんなはししゅりとうのくらちょう3ちょうめ1ばん
市町村コード 47201
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒 261302
東経(日本測地系)度分秒 1274311
北緯(世界測地系)度分秒
東経(世界測地系)度分秒
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 26.2213 127.7179
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20120702-20130329
20130701-20140331
調査面積(㎡)
627
調査原因 国営沖縄記念公園(首里城地区)整備に伴う遺構確認調査
遺跡概要
種別
城館
時代
近世(細分不明)
近代(細分不明)
グスク
主な遺構
石積み
石列
石敷き
基壇
洞穴遺構
階段
遺物包含層
主な遺物
陶磁器類(中国産 タイ産 ベトナム産 朝鮮産 日本産 沖縄産等)
瓦類(屋瓦
欄干)
銭貨
円盤状製品
煙管
玉類
坩堝
ガラス製品
金属製品
石製品
貝製品
骨製品
その他近代遺物
自然遺物
特記事項 文献や絵図に記されてない遺構(城壁・御嶽?・陵墓?)、沖縄戦時に構築された避難壕(留魂壕・新聞壕)を確認
時代 : グスク時代
要約  本調査では、文献史料や絵図に具体的な記載のない遺構(城壁石積み、コの字形石積み、洞穴遺構など)が複数検出された。城壁石積みは外郭拡張以前に存在したと考えられるもので、16世紀以前の首里城の姿が窺える数少ない遺構である。コの字形石積みは平面形態の特徴や後述する銭貨状金製品の出土から城内十嶽のひとつと想定される。洞穴遺構はその立地や外観及び内観の特徴から陵墓の可能性が指摘されており、また城内十嶽ではないかとする説もある。いずれも不明な点の多い首里城内北東側の様相及び性格を知るうえで重要な資料といえる。この他、当該地区からは沖縄県師範学校の学徒達が構築した避難壕も確認されており、沖縄戦時における首里城の利用形態の一端が窺える。
 多種多様な遺物のうち特徴的な資料として挙げられるのが、銭貨状金製品・金属製活字、中国清朝陶磁器の官窯製品などである。銭貨状金製品は厭勝銭に使用された可能性が高く、当該地区における城内十嶽の存在を示唆するだけでなく、首里城内の祭祀や儀礼を考えるうえでも貴重な発見である。金属製活字は沖縄戦時の新聞発行で使用されたもので、証言及び聞き取り調査の内容に一致する物証であり意義深い。この他、中国清朝陶磁器の官窯製品など本来なら他地区で出土するような資料も得られているが、沖縄戦時に沖縄縣教育會附設郷土博物館(北殿)収蔵品の一部を首里城内の壕に避難させたとの証言もあるため、戦時中に移された可能性も想定される。

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