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発行機関一覧 (都道府県別) > 全国 > 東京都文京区 向丘二丁目遺跡

東京都文京区 向丘二丁目遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/138537
引用表記 文京区教育委員会 2024 『B-188:東京都文京区 向丘二丁目遺跡』文京区
文京区教育委員会 2024 『東京都文京区 向丘二丁目遺跡』B-188
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ファイル
書名 東京都文京区 向丘二丁目遺跡
発行(管理)機関 文京区 - 東京都
書名かな とうきょうとぶんきょうく むこうがおかにちょうめいせき
副書名 文京区立駒本小学校校舎増築工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書
巻次
シリーズ名
シリーズ番号 B-188
編著者名
編集機関
文京区教育委員会
発行機関
文京区
発行年月日 20240131
作成機関ID 13105
郵便番号 112-8555
電話番号 0358031305
住所 東京都文京区春日1-16-21
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 向丘二丁目遺跡
遺跡名かな むこうがおかにちょうめいせき
本内順位
遺跡所在地 東京都文京区向丘2-37-5
所在地ふりがな とうきょうとぶんきょうくむこうがおか2-37-5
市町村コード 13105
遺跡番号 146
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 354328
東経(世界測地系)度分秒 1394518
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 35.724444 139.755
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20220905-20221209
調査面積(㎡)
316
調査原因 文京区立駒本小学校校舎増築工事
遺跡概要
種別
社寺
時代
縄文
主な遺構
主な遺物
土器 9点
特記事項 縄文時代後期から晩期にかけての土器片が出土した。
種別
社寺
時代
室町
主な遺構
主な遺物
土器 4点
陶器 3点
銭貨 1点
特記事項 16世紀末から17世紀初頭にかけての陶磁器・土器・銭貨が出土した。
種別
社寺
時代
江戸
主な遺構
土壙墓 1基
掘立柱建物跡 1棟
地下室 1基
土坑 60基
溝及び溝状遺構 6条
小穴 356基
植栽痕 3基
石列 1基
主な遺物
磁器 412点
陶器 335点
炻器 41点
土器 592点
瓦 5,837点
土製品 4点
金属製品 213点
銭貨 13点
木製品・繊維 4点
石製品 98点
動物遺体 22点
礫 42点
炭化物・材 8点
土類・漆喰 41点
特記事項 総点数7,883点、総重量2,253,798点
大規模な土地改変による基盤層の形成と、300基を超える小穴群、大型の掘立柱建物跡を1基検出した。また、かわらけ小皿が集中的に廃棄された土坑を3基や土取り穴と思われる緒方土坑が集中して掘削されている区域を検出した。
種別
社寺
時代
明治
主な遺構
土坑 4基
溝状遺構 1条
小穴 3基
石列 1基
主な遺物
磁器 54点
陶器 13点
炻器 8点
土器 2点
金属製品 4点
ガラス製品 104点
その他 19点
特記事項 戦前・戦後期のビール瓶とともにに 19世紀代を中心とする大量の瓦を廃棄した土坑が検出された。(出土した瓦はほぼ江戸時代に帰属するため、江戸時代の遺物として換算)
要約  本遺跡は武蔵野台地の東縁部に当たる本郷台地北西部の尾根上に立地する。現地は区立駒本小学校の校庭となっており、現標高は約23.75m内外である。本調査地点の周辺は17世紀中葉4に寺社が移転・集中した地区に当り、本調査地は明暦3年(1657)の大火の後に神田から移転してきた高林寺の境内となった。第二次世界対戦後、昭和29(1954)に高林寺の境内の一部に駒本小学校が開校され、現在に至っている。
 今回の調査の結果、江戸時代の2期に渡る面が確認されたが、17世紀前葉に比定される第2面は大規模な土地改変を受けて削平されており、遺構・遺物の検出は僅少であった。17世紀末から18世紀初頭に構築された層上の第1面では高林寺に関係することが確実な多数の遺構を検出した。遺構の配置から大型土坑・土坑集中部、小穴集中部等、各々が特定の用途を持つ空間として認識された居たことが明らかになった。また、18世紀中葉においては瓦葺基礎建物は無く、掘立柱建物が主体であり、19世紀初頭までには大型で京間基準の構造を持つ掘立柱建物が建築されていたことが明らかになった。この建物が火災で焼失した後、19世紀中葉に瓦葺基礎建物による伽藍が営まれていたことは文献史上明らかだったものの、その以降は検出されなかった。但し、明治期の文献史料から、この建物群が改装され縮小していったことが明らかとなり、その過程で生じた大量の瓦片が20世紀に入ってから以下一括して廃棄されたことが明らかとなった。

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