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蓑首城跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/131141
DOI 二次元コード
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.131141
引用表記 山元町教育委員会 2019 『山元町文化財調査報告書19:蓑首城跡』山元町教育委員会
山元町教育委員会 2019 『蓑首城跡』山元町文化財調査報告書19
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書名 蓑首城跡
発行(管理)機関 山元町 - 宮城県
書名かな みのくびじょうあと
副書名 二の丸跡の発掘調査 / 東日本大震災復興事業関連遺跡調査報告 ; 2
巻次
シリーズ名 山元町文化財調査報告書
シリーズ番号 19
編著者名
編集機関
山元町教育委員会
発行機関
山元町教育委員会
発行年月日 20190329
作成機関ID 04362
郵便番号
電話番号
住所
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 蓑首城跡
遺跡名かな みのくびじょうあと
本内順位
遺跡所在地 宮城県亘理郡山元町坂元字舘下
所在地ふりがな みやぎけんわたりぐんやまもとちょうさかもとあざたてした
市町村コード 04362
遺跡番号 14007
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 375507
東経(世界測地系)度分秒 1405335
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 37.918611 140.893055
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20130821-20130913
20131111-20131114
調査面積(㎡)
880
調査原因 山元町立坂元小学校講堂(屋内運動場)改築
遺跡概要
種別
城館
時代
戦国
安土桃山
江戸
主な遺構
掘立柱建物跡
柱穴列跡
溝跡
井戸跡
土坑
竪穴状遺構
柱穴跡・小穴
主な遺物
陶磁器
瓦質土器
砥石
金属製品
特記事項 蓑首城二の丸跡の遺構群を検出
種別
散布地
時代
弥生
古墳
古代(細分不明)
主な遺構
主な遺物
弥生土器
土師器
須恵器
特記事項
要約  蓑首城跡は、宮城県亘理郡山元町坂元字舘下に所在する。蓑首城は、戦国時代末期から幕末まで機能した城館跡で、亘理郡一帯を治めていた亘理氏の家臣「坂本三河」が元亀3年(1572年)に築城したと伝えられている。蓑首城は「坂本要害」とも呼ばれ、坂本氏以後、後藤・黒木・津田の諸氏が居城した後、元和2(1616)年に、大條宗綱が伊達政宗より城を拝領し、明治維新までの252年間、大條氏の居城となる。
 今回の調査箇所は、蓑首城二の丸跡の西半の範囲にあたり、調査の結果、掘立柱建物跡24棟、柱穴列跡15条、溝跡7条、井戸跡7基、土坑8基、竪穴状遺構1基などの遺構を検出した。これらの遺構からは、弥生土器、土師器(非ロクロ成形)、須恵器、陶器、磁器、瓦質土器、石器、金属製品、土製品、瓦が出土した。このうち、出土した陶磁器には、堤・岸・大堀相馬・小野相馬・瀬戸美濃・志野・唐津・肥前・佐波見などの産地があり、皿・碗・小坏・鉢類・擂鉢・甕・壺・天目茶碗・茶入れ・徳利・土瓶・袋物・瓶類・水差などの器種が出土した。陶磁器の年代は概ね16世紀~19世紀前半代の幅の中におさまることから、これらは蓑首城機能時に使用されたものと判断され、今回検出した遺構の多くは、16世紀後半(1572)年から19世紀半ば(1868年)まで機能した蓑首城二の丸跡の遺構群と考えられる。
 現在のところ、蓑首城内の具体的な建物配置を示す文献史料は確認されておらず、今回の調査成果は、近世の蓑首城二の丸の遺構を考える上で貴重な成果となった。また、明治維新後、学校用地として利用されてきた二の丸の遺構が想像以上に良好な状態で保存されていた事実を把握できたことも大きな成果と言える。

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