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久米高畑遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/138612
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.138612
引用表記 公益財団法人松山市文化・スポーツ振興財団 埋蔵文化財センター 2024 『松山市文化財調査報告書212:久米高畑遺跡』公益財団法人松山市文化・スポーツ振興財団 埋蔵文化財センター
公益財団法人松山市文化・スポーツ振興財団 埋蔵文化財センター 2024 『久米高畑遺跡』松山市文化財調査報告書212
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書名 久米高畑遺跡
発行(管理)機関 松山市 - 愛媛県
書名かな くめたかばたけいせき
副書名 72次ほか確認調査 国庫補助市内遺跡発掘調査報告書 政庁の発掘調査3
巻次
シリーズ名 松山市文化財調査報告書
シリーズ番号 212
編著者名
編集機関
公益財団法人松山市文化・スポーツ振興財団 埋蔵文化財センター
発行機関
公益財団法人松山市文化・スポーツ振興財団 埋蔵文化財センター
発行年月日 20240315
作成機関ID 38201
郵便番号 7918032
電話番号 0899236363
住所 愛媛県松山市南斉院町乙67番地6
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 久米高畑遺跡72次調査
遺跡名かな くめたかばたけいせき
本内順位
遺跡所在地 愛媛県松山市南久米町768番1の一部
所在地ふりがな えひめけんまつやましみなみくめまち
市町村コード 38201
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 334845.73
東経(世界測地系)度分秒 1324758.64
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 33.812702 132.799622
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20090427-20090609
調査面積(㎡)
570
調査原因 重要遺跡確認調査
遺跡概要
種別
集落
官衙
時代
弥生
古墳
飛鳥白鳳
奈良
主な遺構
土坑
掘立柱建物
竪穴建物
一本柱列
区画溝
正倉院東濠
主な遺物
弥生土器
土師器
須恵器
未焼成灰白色粘土塊
特記事項 久米官衙政庁外郭南辺付属舎2を検出。
外郭西南角の位置を特定。遺跡群Ⅱ期からⅢ期の土地区画施設が多数重複。
遺跡名 久米高畑遺跡試掘確認調査H14-321
遺跡名かな くめたかばたけいせきしくつかくにんちょうさ
本内順位
遺跡所在地 愛媛県松山市南久米町769番
所在地ふりがな えひめけんまつやましみなみくめまち
市町村コード 38201
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 334845.41
東経(世界測地系)度分秒 1324759.42
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 33.812613 132.799838
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20030203-20030606
調査面積(㎡)
981
調査原因 宅地造成及び集合住宅の建設
遺跡概要
種別
集落
官衙
時代
弥生
古墳
飛鳥白鳳
奈良
主な遺構
掘立柱建物
竪穴建物
土坑
区画溝
一本柱列
主な遺物
弥生土器
土師器
須恵器
鉄器
特記事項 政庁外郭南辺付属舎1を検出。開口部東側の外郭南辺規模が判明。Ⅲ期冒頭で廃絶する区画溝から祭祀関連遺物が出土。
遺跡名 久米高畑遺跡試掘確認調査H25-131
遺跡名かな くめたかばたけいせきしくつかくにんちょうさ
本内順位
遺跡所在地 愛媛県山市南久米町768番4
所在地ふりがな えひめけんまつやましみなみくめまち
市町村コード 38201
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 334845.35
東経(世界測地系)度分秒 1324758.4
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 33.812597 132.799555
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20131010-19990331
調査面積(㎡)
383.25
調査原因 個人住宅の建設
遺跡概要
種別
集落
時代
古墳
飛鳥白鳳
奈良
中世(細分不明)
主な遺構
掘立柱建物
柱穴
主な遺物
弥生土器
須恵器
特記事項 古墳時代中期から後期の掘立柱建物1棟の一部を確認。
要約 久米官衙遺跡群Ⅰ期政庁を構成する政庁A東脇殿南端位置と、政庁B外郭南辺付属舎1及び同付属舎2、外郭西南角の位置を特定することができた。2棟の南辺付属舎の間の空間が、政庁B外郭南辺の開口部となることが判明したほか、政庁B外郭南辺の各施設が、政庁A東脇殿南端位置を意識した結果、方向角を大きく振って建設されたことが明らかとなった。この成果から、従来、「二重囲い」構造と想定してきたこの政庁の構造は、政庁Aを外から囲い込む形で政庁Bが後に建設された「二段階重複」の構造であると推測するに至った。6世紀末の政庁Aと、7世紀初頭の政庁Bの出現には、聖徳太子らの伊予温湯来訪伝説と久米皇子による新羅征討軍の行軍が切っ掛けとなった可能性を念頭に、遺跡群Ⅱ期を代表する回廊状遺構については、こうしたⅠ期政庁の特殊な役割を引き継いだ、事実上のⅡ期政庁としての役割を想定する。回廊状遺構は、舒明天皇の伊予温湯宮として政庁廃絶後に建てられ、一部を補修して斉明天皇の伊予塾田津石湯行宮を構成する施設として継続したと想定する点は、『第111集』以来の見解を維持している。この特殊な施設は、二人の天皇のもとで挙行された国家的祭礼『射礼』の会場を想定し、古代中国における皇帝の学宮(礼制建築)「辟雍」に相当する施設ではないかと想定。2時期に渡る政庁は、摂政と皇族将軍の接遇に際し久米直が建設した可能性を想定。政庁の領域はⅡ期の地割によって南北に分断されるが、今次の調査で明確となったL字形の大規模な区画溝によって、官衙中枢域としての体裁をⅢ期前半にかけて維持することが判明した。このL字形の区画溝は、皇帝の辟雍に対して諸侯の学宮である「泮宮」の外縁に設置された「泮水」に相当し、政庁南東官衙や政庁跡地北半に重複する区画E、今次の大形建物(掘立7)などⅡ期からⅢ期の諸施設の中に、久米直の学問所(礼制建築)が含まれる可能性を示唆するとともに、この場所が回廊創出後に、久米直が必要とした実務的な統治機関を配置した区域であったことを示す極めて重要な区画施設と評価している。泮宮については第Ⅲ章末尾、辟雍と射礼については第Ⅳ章にて概要を紹介した。なお、第Ⅳ章にて、万代寺遺跡Ⅰ期政庁(因幡国八上郡)、福原長者原遺跡Ⅰ期・Ⅱ期政庁(豊前国仲津郡)や天良七道遺跡(上野国新田郡)など、代表的な地方官衙政庁との比較を行い、久米官衙政庁と回廊状遺構の位置付けを試みることで、将来的な回廊状遺構の総括報告に向けた下地作りとした。

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