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奥山製鉄遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/65099
引用表記 公益財団法人広島県教育事業団事務局埋蔵文化財調査室 2017 『公益財団法人広島県教育事業団発掘調査報告書78:奥山製鉄遺跡』公益財団法人広島県教育事業団
公益財団法人広島県教育事業団事務局埋蔵文化財調査室 2017 『奥山製鉄遺跡』公益財団法人広島県教育事業団発掘調査報告書78
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ファイル
書名 奥山製鉄遺跡
発行(管理)機関 (公財)広島県教育事業団 - 広島県
書名かな おくやませいてついせき
副書名 幹線林道整備事業(比和新庄線)に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書
巻次
シリーズ名 公益財団法人広島県教育事業団発掘調査報告書
シリーズ番号 78
編著者名
編集機関
公益財団法人広島県教育事業団事務局埋蔵文化財調査室
発行機関
公益財団法人広島県教育事業団
発行年月日 20171228
作成機関ID 34104
郵便番号 7330036
電話番号 0822955751
住所 広島県広島市西区観音新町四丁目8番49号
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 奥山製鉄遺跡
遺跡名かな おくやませいてついせき
本内順位
遺跡所在地 広島県三次市君田町茂田
所在地ふりがな ひろしまけんみよししきみたちょうもだ
市町村コード 34209
遺跡番号 34581-87
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 345514
東経(世界測地系)度分秒 1324807
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.920555 132.801944
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20160822-20161111
調査面積(㎡)
151
調査原因 記録保存調査
遺跡概要
種別
製鉄
時代
古代(細分不明)
中世(細分不明)
主な遺構
整地面ピット1
主な遺物
炉壁
鉄滓
鉄塊系遺物(銑)
精錬鍛冶羽口
精錬鍛冶炉壁
精錬鍛冶滓
土師質土器
特記事項 精錬鍛冶羽口と精錬鍛冶炉壁は平面的に非常に近い位置で集中して出土した。
要約  備後北部の古代末~中世の製鉄遺跡である。調査区は山中の平坦面から南東側斜面である。
 遺構は整地面とその面にあるピット1基である。整地面は丘陵斜面を断面L字状にカットして造成されたもので,整地面北側は後世の農業用水路造成開削の際に失われ,炉本体に関わる遺構は検出されなかった。ピットの性格は不明だが,覆屋の柱穴である可能性が考えられる。
 製錬炉の炉壁の復元により, 12世紀より中国地方で広がる大型箱型炉による製鉄が行われたものと考えられ,精錬鍛冶炉の羽口と炉壁の出土から,製錬炉と精錬鍛冶炉が隣接して操業された可能性が考えられる。なお,精錬鍛冶の板屋型羽口に類似した羽口と檀原型の炉壁が同一遺跡で出土した例は初めてであり,古代末~中世のたたら製鉄と精錬鍛冶を考える上で好資料を提供したといえる。
 調査結果は,中世に茂田の集落が製鉄によって開かれたという文献資料や地元住民の伝承を裏付けるものとなり,本地域の歴史の解明の一助となる有意義なものになった。

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