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山口遺跡・川辺遺跡発掘調査報告書

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/22159
DOI 二次元コード
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.22159
引用表記 財団法人和歌山県文化財センター 2005 『山口遺跡・川辺遺跡発掘調査報告書』財団法人和歌山県文化財センター
財団法人和歌山県文化財センター 2005 『山口遺跡・川辺遺跡発掘調査報告書』
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ファイル
書名 山口遺跡・川辺遺跡発掘調査報告書
発行(管理)機関 (公財)和歌山県文化財センター - 和歌山県
書名かな やまぐちいせき・かわなべいせきはっくっちょうさほうこくしょ
副書名 県道和歌山貝塚線・県道粉河加太線道路改良事業に伴う発掘調査
巻次
シリーズ名
シリーズ番号
編著者名
編集機関
財団法人和歌山県文化財センター
発行機関
財団法人和歌山県文化財センター
発行年月日 20050331
作成機関ID 302015
郵便番号 640826
電話番号 0734333843
住所 和歌山県和歌山市湊571 1
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 山口遺跡
遺跡名かな やまぐちいせき
本内順位 1
遺跡所在地 和歌山市谷・山口
所在地ふりがな わかやましたに・やまぐち
市町村コード 302015
遺跡番号 142
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 341605
東経(世界測地系)度分秒 1351608
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.268055 135.268888
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
19940618-19950320
19980922-19981225
19990622-19990831
19990821-19991130
20000116-20000323
調査面積(㎡)
7484
調査原因 県道和歌山貝塚線・県道粉河加太線道路改良事業
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
弥生
古墳
飛鳥白鳳
奈良
平安
中世(細分不明)
主な遺構
掘立柱建物
土壊墓
主な遺物
庄内~布留式土器
須恵器
土師器
陶磁器
サヌカイト
特記事項 棟持柱をもつ大形掘立柱建物を検出

主な時代:縄文?弥生 古墳 飛鳥 奈良 平安 中世
遺跡名 川辺遺跡
遺跡名かな かわなべいせき
本内順位 2
遺跡所在地 和歌山市川辺
所在地ふりがな わかやましかわなべ
市町村コード 302015
遺跡番号 145
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 341535
東経(世界測地系)度分秒 1351510
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.259722 135.252777
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
19970318-19971225
20000821-20000323
20020305-20020625
調査面積(㎡)
7413
調査原因 県道和歌山貝塚線・県道粉河加太線道路改良事業
遺跡概要
種別
集落
時代
弥生
古墳
飛鳥白鳳
平安
中世(細分不明)
主な遺構
竪穴建物
掘立柱建物
土壙墓
主な遺物
弥生土器
庄内~布留式土器
須恵器
土師器
陶磁器
袋状鉄斧
特記事項 庄内併行期の竪穴住居や周溝墓および飛鳥時代の大形掘立柱建物や多数の竪穴住居を検出

主な時代:弥生 古墳 飛鳥 平安 中世 
要約 今回の調査の結果、山口遺跡では飛鳥時代の掘立柱建物群を検出し、そのなかには棟持柱を付設するものもみられた。特徴的な建物が含まれ、その廃絶時期からも山口遺跡の北側に位置する山口廃寺との関係性が想起された。特徴的な出土遺物として、サヌカイトの接合資料が出土し、和歌山県内では珍しい例である。このほかにも、庄内式新相~布留式古相の遺構や中世の掘立柱建物群等を検出したが、いずれも溝や土坑の検出に止まっており、遺跡の中心は調査区周辺に、おそらくは東側に位置するものと予想される。
 川辺遺跡は、既往の調査では知られていなかった庄内式併行期の住居群と周溝墓が検出され、当該期の紀ノ川下流域状況に関する新資料が発見された。また、飛鳥時代の竪穴住居も多数検出されたほか、周囲に溝を囲饒する大形の掘立柱建物が検出され、単なる一般的集落と位置付け難い。今回検出された遺構群との時間差が存在するものの、『日本書記』安閑二(535)年五月の条に記述されている「川辺屯倉」との関係性が想起されずにはおられない。また、出土遺物では紀ノ川下流右岸地域では珍しく弥生時代前期土器が一括性の高い状況で出土したのが、注目されよう。

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