上原遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/143217
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.143217
引用表記 静岡県埋蔵文化財センター 2025 『静岡県埋蔵文化財センター調査報告74:上原遺跡』静岡県埋蔵文化財センター
静岡県埋蔵文化財センター 2025 『上原遺跡』静岡県埋蔵文化財センター調査報告74
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書名 上原遺跡
発行(管理)機関 静岡県埋蔵文化財センター - 静岡県
書名かな うえのはらいせき
副書名 令和6年度交番・駐在所建設事業に伴う埋蔵文化財発掘調査
巻次
シリーズ名 静岡県埋蔵文化財センター調査報告
シリーズ番号 74
編著者名
編集機関
静岡県埋蔵文化財センター
発行機関
静岡県埋蔵文化財センター
発行年月日 20250314
作成機関ID 22000
郵便番号 4213203
電話番号 0543855500
住所 静岡県静岡市清水区蒲原5300-5 
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 上原遺跡
遺跡名かな うえのはらいせき
本内順位
遺跡所在地 裾野市深良字上ノ原2372番11の一部
所在地ふりがな すそのしふからあざうえのはら2372ばん11のいちぶ
市町村コード 222208
遺跡番号
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 351142
東経(世界測地系)度分秒 1385507
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 35.194999 138.918611
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20240613-20240731
調査面積(㎡)
88
調査原因 記録保存調査(交番建設事業)
遺跡概要
種別
集落
散布地
時代
平安
主な遺構
竪穴住居
柱穴
土坑
主な遺物
土器
陶器
特記事項 「十」の墨書土器が20 点出土した
要約  上原遺跡は、箱根外輪山と愛鷹山に挟まれた富士山東南麓末端の溶岩流上に形成された台状の緩傾斜地に立地する平安時代の散布地・集落跡である。昭和56 年(1981)の市道17 号御宿深良線の建設工事中に土器片が出土したため、緊急発掘調査が行われ、奈良~平安時代の竪穴住居7軒が検出されるとともに土器が多く出土した。土器の中には「十」または「十一」と記した墨書土器が十数点確認されている。今回報告する調査は昭和56 年の調査箇所の南側に隣接した土地で行われた。調査の結果、竪穴住居1軒、柱穴7基、土坑3基、溝2基、その他遺構2基を検出した。竪穴住居は北側で確認されており、それ以南では確認されていないことから、集落の中心は市道から北側にあったと推測される。出土遺物は土器、陶器で、多くが8世紀後葉~9世紀代のものであることから、遺構も同時期のものと考えられる。遺物は、竪穴住居以外では大半が包含層からの出土である。今回の調査でも「十」と書かれた墨書土器が20 点出土しており、昭和56 年の調査成果をさらに補強する成果となった。平安期における1文字墨書は当地域では一般的だが、発見される墨書のほぼ全てが同一の文字である事例はみられない。墨書土器には型式差、時期差もあるため、存在しない地名や、集団、あるいは同種文字を墨書する習慣などを示している可能性がある。

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