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富山城跡発掘調査報告書

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/36060
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.36060
引用表記 北陸航測株式会社 2017 『富山市埋蔵文化財調査報告88:富山城跡発掘調査報告書』富山市教育委員会埋蔵文化財センター
北陸航測株式会社 2017 『富山城跡発掘調査報告書』富山市埋蔵文化財調査報告88
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書名 富山城跡発掘調査報告書
発行(管理)機関 富山市 - 富山県
書名かな とやまじょうあとはっくつちょうさほうこくしょ
副書名 総曲輪レガートスクエア整備に伴う埋蔵文化財発掘調査報告 ; 1
巻次
シリーズ名 富山市埋蔵文化財調査報告
シリーズ番号 88
編著者名
編集機関
北陸航測株式会社
発行機関
富山市教育委員会埋蔵文化財センター
発行年月日 20170331
作成機関ID 16201
郵便番号 939-2798
電話番号 076-465-2146
住所 富山県富山市婦中町速星754番地 婦中行政サービスセンター本館3階
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 富山城跡
遺跡名かな とやまじょうあと
本内順位
遺跡所在地 富山県富山市総曲輪四丁目
所在地ふりがな とやまけんとやましそうがわよんちょうめ
市町村コード 16201
遺跡番号 0442
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 364131
東経(世界測地系)度分秒 1371239
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 36.691944 137.210833
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20141029-20150218
調査面積(㎡)
1512
調査原因 総曲輪レガートスクエア整備
遺跡概要
種別
集落
城館
時代
弥生
中世(細分不明)
江戸
近代(細分不明)
主な遺構
江戸-外堀
近代-石組水路
石組遺構
中世-溝
井戸
主な遺物
江戸-土師器皿
唐津
伊万里
越中瀬戸
瀬戸美濃
中国陶磁
木製品(下駄)
木製品(漆器)
金属製品(鶴亀燭台)
石垣石材
取鍋
坩堝
近代-木製品(売薬行商鑑札)
特記事項 近世富山城(慶長期~藩政期)三ノ丸南の外堀を確認。
要約 富山城三ノ丸南の外堀の調査である。今回の調査区で、外堀が2時期に渡って掘削されていることが分かった。古い堀は17世紀前半に掘削され、17世紀中頃以降に新しい堀を堀底は浅くしたが堀幅を広げて掘削されていることを確認した。古い堀は慶長10(1605)年に2代加賀藩主前田利長が整備した慶長期富山城の堀であり、新しい堀は寛文元(1661)年に初代富山藩主前田利次が改修した藩政期富山城の堀である。外堀を広げることは、万治4(1661)年の『江戸幕府老中連署奉書』で許可された内容と一致する。
慶長期富山城の堀幅は推定約18mである。寛文期の改修により堀幅が拡張されており、今回の調査区では東端で約24m、西端で約28.5mである。堀幅が西に向かって広がっていくことは、江戸時代前期の絵図である『万治年間富山旧市街図』でも描かれている。
外堀からは、陶磁器類のほかに、漆器・下駄を中心に保存状態の良好な木製品も多く出土した。漆器には、蒔絵等を施した良品もあり、当時の富山藩の生活状況がうかがうことができる資料である。このほか事例の極めて少ない鶴亀燭台、富山県置県直後に発行された木製売薬行商鑑札の出土が特筆される。

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