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東京外かく環状道路埋蔵文化財調査報告書

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/31599
引用表記 千葉県教育振興財団 2014 『千葉県教育振興財団調査報告730:東京外かく環状道路埋蔵文化財調査報告書』東日本高速道路他
千葉県教育振興財団 2014 『東京外かく環状道路埋蔵文化財調査報告書』千葉県教育振興財団調査報告730
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ファイル
書名 東京外かく環状道路埋蔵文化財調査報告書
発行(管理)機関 (公財)千葉県教育振興財団文化財センター - 千葉県
書名かな とうきょうがいかくかんじょうどうろまいぞうぶんかざいちょうさほうこうしょ
副書名 市川市北下遺跡(9)〜(12)
巻次 6
シリーズ名 千葉県教育振興財団調査報告
シリーズ番号 730
編著者名
編集機関
千葉県教育振興財団
発行機関
東日本高速道路
千葉県教育振興財団
発行年月日 20140325
作成機関ID
郵便番号 284-0003
電話番号 043-424-4848
住所 千葉県四街道市鹿渡809-2
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 北下遺跡(9)〜(12)
遺跡名かな きたしたいせき
本内順位
遺跡所在地 千葉県市川市国分一丁目935-1ほか
所在地ふりがな ちばけんいちかわしこくぶん1ちょうめ935-1ほか
市町村コード 12203
遺跡番号 007
北緯(日本測地系)度分秒 354438
東経(日本測地系)度分秒 1395510
北緯(世界測地系)度分秒
東経(世界測地系)度分秒
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 35.7471 139.9162
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20080513-20080516
20081210-20090327
20091001-20091013
20091014-20100326
20090803-20091029
20101207-20110331
20120412-20120428
調査面積(㎡)
999
538
286
1,322
1,149
395
151
調査原因 道路建設に伴う埋蔵文化財調査 
遺跡概要
種別
祭祀
時代
縄文
弥生
古墳
主な遺構
縄文土器集中区域2
主な遺物
縄文土器
石器
弥生土器
土師器
特記事項 報告対象調査地の北西近接地、台地斜面部分には「下総国分寺跡附北下瓦窯跡」の名称で国指定史跡「下総国分寺跡」に追加指定された瓦窯2基が立地し、台地斜面裾部には梵鐘鋳造遺構・鋳造遺構各1基が立地する。
種別
祭祀
時代
奈良
平安
主な遺構
自然流路1
河床面瓦溜まり1
河道内草止護岸構造遺存土坑2
河道内土坑6以上
河岸段整形護岸遺構1
河岸整形階段1
河岸肩部土坑1
河岸整形遺構3
川辺の道3
溝状遺構10
小型土坑2
川辺の整形面1
主な遺物
土師器
須恵器
灰釉陶器
緑釉陶器
墨書土器
仏像仏面墨画土器+人面墨画土器
木製品(刻字白木弓
斎串
人形
形代
 物容器
刳物容器
曲物
松明燃えさし)
漆器
銅製品(和鏡鈕)
鉄製品(小刀
刀子
錐状品
円頭釘)
ひょうたん
種実
獣骨
馬歯
瓦(軒丸瓦
軒平瓦
丸瓦
平瓦
熨斗瓦
道具瓦)
緑青付着瓦片
溶解炉片
鉄滓
土製品(紡錘車
支脚
土玉)
石製品(紡錘車)
特記事項
種別
時代
中世(細分不明)
近世(細分不明)
主な遺構
溝状遺構5
段整形遺構1
柱穴1
細溝16以上
主な遺物
板碑
陶磁器(龍泉窯系青磁
青花
古瀬戸
瀬戸・美濃
常滑
かわらけ)
銭貨
木製品
漆器
鉄製品(釘ほか)
砥石
特記事項
要約 [北下遺跡(9)〜(12) 要約]
下総国分寺・国分尼寺が造営された台地裾部東方、国分川が南流する低地部分で、旧河道が検出され、奈良・平安時代を主体とする数多くの遺物が出土した。川辺では道や溝を、川岸では段整形護岸遺構・階段等を、河道内では湧水点まで掘り込まれ護岸構造を備えたり土器が集積された土坑群を確認した。調査区北部の河床では、台地斜面部に営まれた瓦窯に由来する瓦等の再堆積状況を確認した。軒瓦は国分寺創建期のものが主体である。斜面部の生産遺跡関連遺物は、大型鋳物鋳造用溶解炉片や緑青付着瓦片があった。また、祓に使用されたと考えられる人面墨書土器・斎串・人形などの形代類や供物の可能性のある桃核などの種実類や獣骨類、供物台の天板の可能性のある板、松明の燃えさし等が出土している。出土文字資料も豊富であり、刻字をもつ白木弓・律令国家の地方組織に関わる墨書土器・古代下総国内の広域に点在する郡郷地名の墨書土器・長文墨書土器・仏像や仏面墨画土器・金光明四天王護国之寺の一字「金」銘墨書土器等が出土している。以上、歴史的環境・立地・遺構群の構造・遺物組成からみて、下総国府域の東の境界にあたる川辺において、国府の官人等により執行された儀式・行事の場として、8世紀後半頃から10世紀頃まで長期にわたり維持管理された区域であったと捉えることができる。  

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