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常磐自動車道遺跡調査報告

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/23466
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.23466
引用表記 公益財団法人福島県文化振興財団 遺跡調査部 2015 『福島県文化財調査報告書499:常磐自動車道遺跡調査報告』福島県教育委員会他
公益財団法人福島県文化振興財団 遺跡調査部 2015 『常磐自動車道遺跡調査報告』福島県文化財調査報告書499
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書名 常磐自動車道遺跡調査報告
発行(管理)機関 福島県教育委員会 - 福島県
有償頒布・配布ページ https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/70017a/
※ 有償頒布・配布していない場合もあります
書名かな じょうばんじどうしゃどういせきちょうさほうこく
副書名 南狼沢A遺跡(2・3次調査)
巻次 72
シリーズ名 福島県文化財調査報告書
シリーズ番号 499
編著者名
編集機関
公益財団法人福島県文化振興財団 遺跡調査部
発行機関
福島県教育委員会
福島県文化振興財団
東日本高速道路株式会社東北支社相馬工事事務所
発行年月日 20150319
作成機関ID
郵便番号 9608688
電話番号 0245211111
住所 福島県福島市杉妻町2-16
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 南狼沢A遺跡(2・3次調査)
遺跡名かな みなみおいざわAいせき
本内順位
遺跡所在地 福島県相馬郡新地町谷地小屋字南狼沢
所在地ふりがな ふくしまけんそうまぐんしんちまちやちごやあざみなみおいざわ
市町村コード 075612
遺跡番号 00154
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 375217
東経(世界測地系)度分秒 1405257
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 37.871388 140.8825
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20130410-20130823
20140414-20140808
調査面積(㎡)
5600
調査原因 道路(常磐自動車道)建設に伴う記録保存調査
遺跡概要
種別
時代
縄文
主な遺構
土坑3
主な遺物
縄文土器
特記事項  平安時代の鍛冶工房を持つ集落跡。
9世紀中葉の竪穴住居跡の壊されたカマドの上に、「石澤寺」と墨書された土師器杯2点を含む多量の土器が投棄されていた。
また、10世紀前葉の大型竪穴住居跡からは、小壺や鉄鉢模倣の大型土師器鉢が出土しており、仏教的な要素も認められる。
鎌倉時代の製鉄遺構と製炭遺構、砂鉄貯蔵坑がまとまって検出され、踏みふいごと大型羽口が伴うことが明らかとなった。
種別
集落
製鉄
散布地
時代
平安
主な遺構
竪穴住居8
掘立柱建物6
焼土遺構1
鍛冶遺構4
製鉄遺構2
土坑11
道1
主な遺物
縄文土器
土師器
石器
鉄製品
鉄滓
炉壁
羽口
鉄塊系遺物
木製品
墨書土器
特記事項
種別
時代
中世(細分不明)
主な遺構
製鉄遺構2
土坑10
溝5
主な遺物
鉄塊系遺物
羽口
炉壁
鉄滓
土師器
特記事項
種別
時代
不明
主な遺構
土坑4
溝1
主な遺物
特記事項
要約 南狼沢A遺跡は、阿武隈高地東縁の丘陵地帯に残る河岸段丘に立地する。
調査区は段丘頂部からその南の沢部にかけての範囲である。平安時代の集落は段丘頂部に立地し、9世紀中葉〜10世紀前葉まで営まれる。
当初、小規模な竪穴住居跡数軒と鍛冶遺構で構成されていた集落に掘立柱建物跡が加わり、最終的に掘立柱建物跡と工房的な大型竪穴住居跡、鍛冶遺構で構成される集落へと変遷する。
9世紀代の竪穴住居跡からは、「石澤寺」「修」等の墨書土器が出土しており、10世紀代の大型竪穴住居跡からは釘を主とする鉄製品や小壺・鉄鉢模倣の大型鉢等の遺物が多量に出土している。
鎌倉時代の遺構は沢地に面する斜面を造成した平坦地を中心に分布する。
これらは、製鉄遺構と伏焼きの大型製炭施設、砂鉄貯蔵坑、溝跡等で構成され、沢部には廃滓場が形成されていた。
最も遺存状況の良い1号製鉄遺構では炉背部に踏みふいごが設けられ、出土遺物から大型羽口が炉体の片側に並ぶ片側送風の長方形箱形炉が復元されている。 

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