奈良文化財研究所 ホーム
キーワードから探す
一覧から探す
その他
おすすめ
PDFがある書誌登録数
41230 件
( 発行機関数 755 機関 )
現在の書誌登録数
132420 件
( 前年度比 + 1735 件 )
( 発行機関数 1917 機関 )
現在の遺跡抄録件数
147544 件
( 前年度比 + 2104 件 )
現在の文化財論文件数
120563 件
( 前年度比 + 1568 件 )
現在の文化財動画件数
1298 件
( 前年度比 + 114 件 )
( 登録機関数 117 機関 )
文化財イベント件数
1250 件
( 前年度比 + 200 件 )
※過去開催分含む

北小松遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/99770
DOI 二次元コード
二次元コードダウンロード
※二次元コードが有効化するまでにPDFの登録から2週間程度かかる場合があります。
DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.99770
引用表記 宮城県教育委員会 2021 『宮城県文化財調査報告書255:北小松遺跡』宮城県教育委員会
宮城県教育委員会 2021 『北小松遺跡』宮城県文化財調査報告書255
wikipedia 出典テンプレート : {{Cite book ... 開く
wikipedia 出典テンプレート : {{Cite book|和書|first=章太郎|last=小野|first2=力|last2=西村|first3=昌伸|last3=吉川|first4=純子|last4=吉川|first5=亮介|last5=早瀬|title=北小松遺跡|origdate=2021-03-19|date=2021-03-19|url=https://sitereports.nabunken.go.jp/99770|location=仙台市青葉区本町3-8-1|ncid=BC07056974|doi=10.24484/sitereports.99770|series=宮城県文化財調査報告書|volume=255}} 閉じる
ファイル
※モバイル対応のPDFは解像度を下げているため、画像が粗く文章が読みにくい場合があります。
書名 北小松遺跡
発行(管理)機関 宮城県教育委員会 - 宮城県
書名かな きたこまついせき
副書名
巻次
シリーズ名 宮城県文化財調査報告書
シリーズ番号 255
編著者名
編集機関
宮城県教育委員会
発行機関
宮城県教育委員会
発行年月日 20210319
作成機関ID 041017
郵便番号 9808423
電話番号 0222113685
住所 仙台市青葉区本町3-8-1
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 北小松遺跡
遺跡名かな きたこまついせき
本内順位
遺跡所在地 宮城県大崎市田尻小松字屋敷浦ほか
所在地ふりがな みやぎけんおおさきしたじりこまつあざやしきうらほか
市町村コード 04215
遺跡番号 38005
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 383709
東経(世界測地系)度分秒 1410019
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 38.619166 141.005277
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20070521-20071102
20080509-20081210
20090511-20091210
20100201-20100202
20100426-20110203
調査面積(㎡)
22015
調査原因 記録保存調査 試掘・確認調査
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
弥生
主な遺構
掘立柱建物跡
柱列跡
竪穴状遺構
集石遺構
石斧集積遺構
土坑墓
埋葬犬骨
土器埋設遺構
土坑
溝跡
遺物包含層
主な遺物
縄文土器
弥生土器
石器
石製品
骨角牙製品
漆製品
柱材
人骨
動物遺存体
植物遺存体
特記事項 2 地点で縄文時代早期から弥生時代前期の遺構や遺物包含層を検出。拠点的な地点は、縄文時代後期後葉から弥生時代前期の居住域と墓域、祭祀関連遺構、再葬墓群、遺物包含層等からなる大規模集落跡
遺跡名 愛宕山遺跡
遺跡名かな あたごやまいせき
本内順位 1
遺跡所在地 宮城県大崎市田尻諏訪峠字長沼ほか
所在地ふりがな みやぎけんおおさきしたじりすわとうげあざながぬま
市町村コード 04215
遺跡番号 38047
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 383710
東経(世界測地系)度分秒 1405952
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 38.619444 140.997777
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20070521-20071102
20080509-20081210
20090511-20091210
20100201-20100202
20100426-20110203
調査面積(㎡)
22015
調査原因 記録保存調査 試掘・確認調査
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
弥生
主な遺構
土坑
遺物包含層
主な遺物
特記事項 1地点で縄文時代晩期から弥生時代前期の遺構や遺物包含層を検出。水辺の中規模集落跡。
遺跡名 諏訪遺跡
遺跡名かな すわいせき
本内順位
遺跡所在地 宮城県大崎市田尻諏訪峠字新鹿子島ほか
所在地ふりがな みやぎけんおおさきしたじりすわとうげあざしんかごしまほか
市町村コード 04215
遺跡番号 38096
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 383704
東経(世界測地系)度分秒 1410003
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 38.617777 141.000833
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20070521-20071102
20080509-20081210
20090511-20091210
20100201-20100202
20100426-20110203
調査面積(㎡)
22015
調査原因 記録保存調査 試掘・確認調査
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
弥生
主な遺構
竪穴状遺構
土坑
遺物包含層
主な遺物
縄文土器
弥生土器
土製品
石器
石製品
動物遺存体
植物遺存体
特記事項 4地点で縄文時代晩期から弥生時代前期の遺構や遺物包含層を検出。水辺の中・小規模集落跡
遺跡名 宮沼遺跡
遺跡名かな みやぬまいせき
本内順位
遺跡所在地 宮城県大崎市田尻諏訪峠字新宮沼ほか
所在地ふりがな みやぎけんおおさきしたじりすわとうげあざしんみやぬまほか
市町村コード 04215
遺跡番号 38046
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 385656
東経(世界測地系)度分秒 1410000
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 38.948888 141.0
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20070521-20071102
20080509-20081210
20090511-20091210
20100201-20100202
20100426-20110203
調査面積(㎡)
22015
調査原因 記録保存調査 試掘・確認調査
遺跡概要
種別
集落
時代
縄文
主な遺構
遺物包含層
主な遺物
縄文土器
石器
石製品
植物遺存体
特記事項 2地点で縄文時代晩期の遺物包含層を検出
要約 北小松遺跡・愛宕山遺跡・諏訪遺跡・宮沼遺跡は宮城県北部にある大崎平野(大崎低地)北縁部の谷底平野に位置する大規模な遺跡である。平成 19 年度から 22 年度にかけて実施したほ場整備事業に係る発掘調査の結果、丘陵の縁辺部で縄文時代早期から弥生時代前期の遺構や遺物包含層を 19 地点(西1 ~ 7 地点、東 1 ~ 12 地点)で検出した。うち、2 地点(東 7 地点、東 9 地点)は掘立柱建物群や墓域、遺物包含層などからなる大規模な集落跡である。
 東 7 地点では、晩期中葉から弥生時代前期にかけて掘立柱建物群からなる居住・倉庫域が形成される。掘立柱建物群は丘陵の縁辺に沿うようにつくられ、その中央部に空閑地が広がり、広場として利用されたとみられる。晩期後葉にはこれらを囲む柵や塀がつくられた可能性がある。その周囲では、晩期末葉から弥生時代前期にかけて土坑墓と埋葬犬骨、土器埋設遺構(再葬墓)、集石遺構からなる葬送行為に関連する空間が形成される。東 9 地点では、晩期中葉から弥生時代前期にかけて掘立柱建物群からなる居住・倉庫域が形成され、この地点もまた、掘立柱建物群は丘陵の縁辺に沿うように弧状につくられる。その中央部には広場とみられる空閑地が広がる。この建物群の西から南側には遺物包含層が広がり、また、居住域からやや離れてイヌの墓域が形成される。
 本地域における遺物包含層からは、縄文・弥生土器や土製品、石器・石製品のほか、漆製品や木製品、骨角牙製品などの有機質の製品や動植物遺存体が多量に出土した。これらのなかには、中空動物形土製品やイモガイ形石製品など東北地方南部では希少な遺物が含まれる。また、東 7 地点から出土した3 点の「サメ歯装着具」は日本列島において唯一の報告事例である。 
 北小松遺跡とその周辺地域においては、特定の地点・地域に遺跡(遺物包含層)が集中する傾向が見られ、それらの規模や出土遺物に多様性が認められる。このことは、湖沼の周囲に森林の広がる本地域が、森林および河川・湖沼生態系といった異なる環境の資源を利用しやすい場所であり、季節による食糧資源の枯渇を防ぐ目的も有しながら、広範囲にわたって季節的な定住を重ねた結果であるとみられる。本地域では、集落は縄文時代早期中葉から出現するが、晩期前葉以降に増加傾向となり、晩期後葉には最も多くの地点で集落が営まれる。この時期までは北小松遺跡における集落規模がほかの遺跡よりも突出し、拠点的な集落が形成されている。晩期末葉もこの傾向が続くが、このほかの遺跡でも規模のやや大きな集落が営まれるようになる。
 弥生時代前期になると一転して、集落の形成は減少傾向となる。その後、本地域を含む宮城県北部では大規模洪水が発生する時期となり、縄文時代晩期を中心に盛んに利用された水辺は、大規模洪水により埋没する。本地域では、縄文時代から弥生時代前期にかけて定住的狩猟・採集活動の生活基盤を大きく変えることなく、集落を継続・発展させながら推移してきたとみられる。しかしながら、その後の大規模洪水を誘発する要因によって生活領域を大きく変える必要が生じることとなり、これが
生業活動を含む生活基盤に大きな影響を与え、地域全体の集落のあり方が大きく変化することとなる。

関連文化財データ一覧

このエントリーをはてなブックマークに追加
詳細ページ表示回数 : 743
ファイルダウンロード数 : 882

全国のイベント

外部出力