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京都府遺跡調査報告集

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/27620
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.27620
引用表記 公益財団法人京都府埋蔵文化財調査研究センタ− 2013 『京都府遺跡調査報告集』公益財団法人京都府埋蔵文化財調査研究センタ−
公益財団法人京都府埋蔵文化財調査研究センタ− 2013 『京都府遺跡調査報告集』
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書名 京都府遺跡調査報告集
発行(管理)機関 (公財)京都府埋蔵文化財調査研究センター - 京都府
書名かな きょうとふいせきちょうさほうこくしゅう
副書名
巻次 155
シリーズ名
シリーズ番号
編著者名
編集機関
公益財団法人京都府埋蔵文化財調査研究センタ−
発行機関
公益財団法人京都府埋蔵文化財調査研究センタ−
発行年月日 20130331
作成機関ID
郵便番号 617-0002
電話番号 075-933-3877
住所 京都府向日市寺戸町南垣内40番の3
報告書種別
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
資料タイプ Research Paper
発掘調査報告 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
所蔵大学(NCID)
JP番号
他の電子リソース
備考
所収論文
所収遺跡
遺跡名 長岡宮跡第489次(7ANBMC-11地区)・ 南垣内遺跡
遺跡名かな ながおかきゅうあと
本内順位
遺跡所在地 京都府向日市寺戸町南垣内
所在地ふりがな
市町村コード 26208
遺跡番号 24・61
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 345705
東経(世界測地系)度分秒 1354157
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.951388 135.699166
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20120517-20120630
調査面積(㎡)
80
調査原因 道路建設
遺跡概要
種別
集落
宮都
時代
中世(細分不明)
主な遺構
柱穴
土坑
主な遺物
土師器
須恵器
黒色土器
無釉陶器
緑釉陶器
瓦器
瓦質土器
輸入陶磁器
特記事項
遺跡名 山崎津跡第17・18次
遺跡名かな やまざきつあと
本内順位
遺跡所在地 乙訓郡大山崎町大山崎
所在地ふりがな おとくにぐんおおやまざきちょうおおやまざき
市町村コード 26303
遺跡番号 19
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 345330
東経(世界測地系)度分秒 1354101
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.891666 135.683611
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20101214-20110218
20110426-20110615
20111024-20111222
調査面積(㎡)
800
1000
調査原因 道路建設
遺跡概要
種別
交通
時代
奈良
平安
中世(細分不明)
近世(細分不明)
主な遺構
流路
主な遺物
土師器
須恵器
緑釉陶器
瓦器
輸入陶磁器
木製品
獣骨
人骨
特記事項 陰刻文字瓦・地震痕跡

遺跡名かな:やまざきつあとだい17・18じ
遺跡名 木津川河床遺跡第22次
遺跡名かな きづがわかしょういせき
本内順位
遺跡所在地 八幡市八幡
所在地ふりがな やわたしやわた
市町村コード 26210
遺跡番号 4
北緯(日本測地系)度分秒
東経(日本測地系)度分秒
北緯(世界測地系)度分秒 345345
東経(世界測地系)度分秒 1354202
経緯度(世界測地系)10進数(自動生成) 34.895833 135.700555
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
調査期間
20110425-20110614
20120110-20120210
20120423-20121116
調査面積(㎡)
700
6000
調査原因 河川改修
遺跡概要
種別
集落
時代
近代(細分不明)
主な遺構
水制
護岸
主な遺物
土器
陶磁器
土製品
特記事項 デ・レイケによる治水工事
要約 [長岡宮跡第489次・ 南垣内遺跡 要約]
調査地は、段丘低位面の谷筋に位置する。上層では中世以降の溝や土坑・柱穴を検出し、桟瓦を含む多くの中世・長岡京期・古墳時代の遺物が出土した。SD01-1・2は、西隣で調査された近世流路の延長部分と考えられ江戸時代末期の地籍図に記載されている水路の可能性がある。下層で検出したSD12は谷底を流れる流路であり、宮跡第473次調査で検出されたSD07の延長と考えられる。 調査地は寺戸城の北辺に当たるが、同時期の遺構は確認できなかった。また、古墳時代・長岡京期についても遺物は出土しているが、遺構は確認できなかった。調査地が谷部に位置することや周辺の調査成果から、遺構は調査地の南側に存在したと想定され、後世の整地等により遺物が混入したものと考えられる。
[山崎津跡第17・18次 要約]
 調査地は、桂川と大山崎の市街地が最も近接する地点である。第17・18次調査では、遺構は検出していないが、包含層中から奈良〜平安時代および中世の土器や瓦のほか木製品や人骨および獣骨など多量の遺物が出土した。調査地は川の水際に近く、滞水した状況が伺えることから、一帯は人為的に水流の調整が行われた区域とみることができ、周辺に港(津)に関わる施設があった可能性が高い。出土した多量の土器群はこうした港湾周辺の施設および居住区から廃棄されたものとみられ、調査区の周辺は、古代から中世における山崎津の一角を占める地点であったと推定される。また、陰刻文字瓦は、行基が建立したとされる山崎院に使用されたと考えられるもので、大山崎町内では多量に出土している。山崎津跡でははじめての出土例であり、現桂川の水際に近接する地点までその分布が広がることを確認できた。
 その他、1596年の慶長・伏見大地震に起因すると考えられる曲隆や噴砂などの地震痕跡も検出した。 
 また、第18次調査では、江戸時代後期〜近代まで続く幅約7〜8mの大規模な流路を検出した。流路は、護岸などにより人為的に管理されており、明治時代の仮製図にみえる、永荒沼から派生する河川の一つと考えられる。近世の山崎津の周辺には、こうした川船の遡上も可能な大規模な流路が複数存在し、港湾機能を果たしていたものとみられる。
[木津川河床遺跡第22次 要約]
 桂川の河川敷において調査を実施し、川に突出するT字の貼り石状遺構を12基検出した。「新宇治川桂川木津川合流口平面図」と照らし合わせた結果、この貼り石状遺構は、明治初期のオランダ人技師デ・レイケらによる淀川河川改修工事に伴う水制・護岸であることが判明した。
 また、その構造については、「粗朶沈床工」等当時のオランダ人技術者がもたらした近代的な西欧土木技術が用いられていることを明らかすることができた。
 今回の調査成果は、淀川の治水および土木技術の歴史を解明する上で貴重なものであることから、遺構については現地保存されることとなった。

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