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Prefecture List > All Prefecture > 安里羽佐間原古墓群

安里羽佐間原古墓群

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/94707
DOI 2D code
2D Code download
※二次元コードが有効化するまでにPDFの登録から2週間程度かかる場合があります。
DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.94707
For Citation 那覇市市民文化部文化財課 2020 『那覇市文化財調査報告書113:安里羽佐間原古墓群』那覇市
那覇市市民文化部文化財課 2020 『安里羽佐間原古墓群』那覇市文化財調査報告書113
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File
Title 安里羽佐間原古墓群
Participation-organizations 那覇市 - 沖縄県
Alternative あさとはざまばるこぼぐん
Subtitle 羽佐間公園整備事業に伴う緊急発掘調査報告
Volume
Series 那覇市文化財調査報告書
Series Number 113
Author
Editorial Organization
那覇市市民文化部文化財課
Publisher
那覇市
Publish Date 20201225
Publisher ID
ZIP CODE 9008585
TEL 0989173501
Aaddress 沖縄県那覇市泉崎1-1-1
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Site
Site Name 安里羽佐間原古墓群
Site Name Transcription あさとはざまばるこぼぐん
Order in book
Address 那覇市安里3丁目
Address Transcription なはしあさと3ちょうめ
City Code 47201
Site Number
North Latitude (JGD)
East Longitude (JGD)
North Latitude (WGS) 261314.03
East Longitude (WGS) 1274143.32
Dd X Y 26.220563 127.695366
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20120730-20121023
20121112-20130118
Research Space
50
Research Causes 羽佐間公園整備事業に伴う緊急発掘調査
OverView
Site Type
その他
Main Age
近世(細分不明)
近代(細分不明)
Main Features
堀込墓
Main Foundings
陶製専用蔵骨器
本土産陶磁器
ガラス製品(瓶)
合成樹脂製品
銭貨
石製品
Remark 種別:古墓群 戦争遺跡
主な時代:近世? 近代
古墓数基の墓室が、沖縄戦に伴って日本軍により壕へ改変されたと推測される。第2号墓サンミデー上面より、「有28」の統制番号を有する有田焼の青磁花生け1対が検出された。
Abstract 安里羽佐間原古墓群は、那覇市安里3丁目の羽佐間原に所在する第三紀細粒砂岩(ニービ)を地質的基盤とする丘陵斜面に立地する。複数の古墓が確認されており、羽佐間公園整備事業に伴い当初古墓2基(第1・2号墓)を調査対象として発掘調査を開始したが(第1次発掘調査)、その調査の過程で新たに古墓4基(第3~6号墓)が発見された。第2次発掘調査は、その古墓4基を調査対象として実施された。いずれの古墓も堀込墓になるものと考えられるが、第4~6号墓は墓室上部と正面が破壊されていた。第1号墓は、琉球石灰岩の切石を用いた石積み等を構築しておらず、地山となるニービを加工して墓正面や墓口、墓室の棚等を設けていた。また、墓室左壁に横穴を掘り込んでおり、外と墓室を繋ぐ通路を墓口とは別に設けているのが確認された。これは、沖縄戦時に墓室を壕として使用するため、日本軍によって造られたものであろうと推測された。そのため、外へ繋がるこの墓室左壁の横穴を「壕A」とした。安里羽佐間原古墓群が立地する丘陵は、沖縄戦時に米軍がホースショア(馬蹄)と呼んだ場所の一部であると推測される。ホースショアは、シュガーローフ(日本軍は、安里五二高地と呼んだ)、ハーフムーン・ヒル(半月山)とともに沖縄戦での激戦地の一つであった。日本軍は古墓の墓室を壕へ改変し、大規模な陣地壕群の一部として利用したものと考えられる。第2号墓は、墓正面を石積みで構築していた。屋根の構造は有していなかったが、正面上部に軒を設けていた。このように、屋根はないが、軒を持つ堀込墓を「軒付堀込墓」と呼称することとした。墓室は天井が崩落し、埋没していた。正面石積みの切石間にモルタルが施されていたことから、第2号墓は近代墓と推測される。サンミデー上面より、外底面に「有28」の統制番号を有する有田焼の青磁花生け1対が検出された。第3号墓は、墓正面が崩落していたが、モルタルを使用して構築された墓口周辺の構造物が部分的に残存していた。近代墓となる可能性が考えられる。第4・6号墓は、いずれも墓正面及び墓室上部が破壊されていた。墓室底面に棚等も確認できなかったため、古墓遺構としての判定にやや曖昧さを残すが、本報告では両遺構を古墓と判断した。両墓の墓室間を繋ぐ細い通路が検出され、沖縄戦時に日本軍が墓室を壕へ改変した際に設けたものと推測された。これを「壕B」とした。第4号墓墓室上の覆土中からは、比較的まとまった量の蔵骨器片が得られている。第5号墓についても、墓正面及び墓室上部が破壊されていた。墓室は小規模で、墓口と考えられる部分に琉球石灰岩を概ね方形に加工した切石1点が設置されていた。

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