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Prefecture List > 福岡県 > 福岡市 > 井尻B遺跡

井尻B遺跡

URL https://sitereports.nabunken.go.jp/122429
DOI 2D code
2D Code download
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DOI http://doi.org/10.24484/sitereports.122429
For Citation 福岡市教育委員会 2022 『福岡市埋蔵文化財調査報告書1439:井尻B遺跡』福岡市教育委員会
福岡市教育委員会 2022 『井尻B遺跡』福岡市埋蔵文化財調査報告書1439
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File
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Title 井尻B遺跡
Participation-organizations 福岡市 - 福岡県
Alternative いじりBいせき
Subtitle 井尻B遺跡第47次調査の報告
Volume 29
Series 福岡市埋蔵文化財調査報告書
Series Number 1439
Author
Editorial Organization
福岡市教育委員会
Publisher
福岡市教育委員会
Publish Date 20220324
Publisher ID 40130
ZIP CODE 8108621
TEL 0927114667
Aaddress 福岡市中央区天神1丁目8-1
Report Type Codes
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
NII Type Research Paper
Research Report 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象)
NCID
JP Number
Other Resource
Remark
Articles
Site
Site Name 井尻B遺跡 第47次
Site Name Transcription いじりBいせき
Order in book
Address 福岡市南区井尻1丁目735番9
Address Transcription ふくおかしみなみくいじり1ちょうめ735ばん9
City Code 40134
Site Number 0090
North Latitude (JGD)
East Longitude (JGD)
North Latitude (WGS) 333326
East Longitude (WGS) 1302627
Dd X Y 33.557222 130.440833
※当該位置周辺を表示し、同一名称の遺跡データが存在する場合は遺跡をポイント表示します。
Research Period
20201110-20210115
Research Space
216.39
Research Causes 住宅建設工事
OverView
Site Type
集落
Main Age
弥生
古墳
飛鳥白鳳
奈良
鎌倉
室町
江戸
Main Features
溝状遺構
石敷遺構
落込み遺構
道路(?)遺構
竪穴住居
炉址遺構
柱穴
掘立柱建物
風倒木痕(?)
Main Foundings
縄文土器
弥生土器
古式土師器
土師器
須恵器
古代瓦
中世国産陶器
中世輸入陶磁器
石器
ガラス管玉
鉄器
Remark
Abstract 遺構には比較的大きな溝が4条あった。調査区西端の南北溝SD003は中世以降で南側の22次のSD01の続きとみられるが、底面の一部に波板状遺構があり切通し道路の可能性がある。その東側の南北溝SD001(落込み遺構・石敷遺構SX001と同一)は、下層の一定の高さに石敷遺構SX001があった。礫に混じって古代瓦片が多く含まれるが、中世の土器・陶磁器も混じり、中世後半である。遺構の性格は不明確であるが、可能性として道路遺構の路盤(路面)工、あるいは渡船場(?)に付随するような石敷の荷揚場遺構(博多遺跡群に類例あり)などが考えられる。SD002はSD(SX)001に切られる東西溝で、やや蛇行する。古墳時代後期および飛鳥時代に再掘削されているが、下層の建物や埋土から本来の掘削時期は弥生時代終末期であろう。SD004・107は調査区東端の南北溝で、SD002を切る中世の溝であるが、これも当初の掘削は飛鳥~奈良時代の可能性がある。SD105は古墳時代後期~飛鳥時代で、ガラス管玉の出土があった。掘立柱建物は8棟が復元できるが、多くは弥生時代中期~古墳時代前期で、一部が古代ないし中世である。炉址遺構は、おそらく削平された弥生時代の竪穴住居に伴うと思われるが、このうち炉址SX104は特殊な状況あるいは断面形で、類例・性格が不明である。竪穴住居は弥生時代中期であろう円形住居が2棟復元され、また2本主柱穴のお弥生時代後期以降の方形竪穴住居の削平の可能性があるものがある。建物では、SX001石敷遺構に埋め込まれた多数の飛鳥時代末~奈良時代初期の古代瓦片があり、「井尻廃寺」とは距離があるが、関連施設が遺跡北端にあった可能性を考えさせるものである。ガラス管玉は材質などから飛鳥時代と考えられ、類例が少ない貴重な事例である。その他遺構は不明確だが、弥生時代中期前半以前とみられる安山岩の石器が数点あった。弥生時代前期~中期初頭の土器に関連するとみられる。井尻B47次調査では、遺跡の北端付近にもかかわらず、弥生時代から中世までの遺構が比較的多く検出され、遺跡の北端付近の土地利用の変遷がより明らかになった。なおSX001石敷遺構や、調査区土層の記録保存の時間省力化やより精度の高い記録のためと、今回のような狭小な住宅地における反転掘削調査では、調査区全体の良好な全景写真を撮影・記録することが困難なことが多いが、本調査では多数の写真撮影によりSfM/MVS法による三次元計測を行い、3D画像をもとに全景写真や土層断面写真の一部、石敷遺構の写真・図面を提示していることを特記しておきたい。

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