原遺跡第5次発掘調査概要報告書
URL | https://sitereports.nabunken.go.jp/115447 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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DOI | http://doi.org/10.24484/sitereports.115447 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
For Citation | 岩沼市教育委員会 2021 『宮城県岩沼市文化財調査報告書27:原遺跡第5次発掘調査概要報告書』岩沼市教育委員会 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
岩沼市教育委員会 2021 『原遺跡第5次発掘調査概要報告書』宮城県岩沼市文化財調査報告書27 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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File |
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Title | 原遺跡第5次発掘調査概要報告書 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Participation-organizations | 岩沼市 - 宮城県 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Alternative | はらいせきだいごじはっくつちょうさがいようほうこくしょ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Subtitle | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Volume | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Series | 宮城県岩沼市文化財調査報告書 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Series Number | 27 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Author | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Editorial Organization |
岩沼市教育委員会
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Publisher |
岩沼市教育委員会
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Publish Date | 20210331 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Publisher ID | 42111 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ZIP CODE | 9892480 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
TEL | 0223221111 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Aaddress | 宮城県岩沼市桜一丁目6番20号 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Report Type Codes |
埋蔵文化財(遺跡等)-発掘調査・分布調査・資料調査等
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NII Type | Research Paper | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Research Report | 掲載されている(発掘調査報告書総目録の掲載対象) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
NCID | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
JP Number | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Other Resource |
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Remark | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Articles | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Site |
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Abstract | 原遺跡が所在する岩沼市南西部の玉崎地区は、『延喜式』に記載される「玉前駅家」、多賀城跡出土木簡にみられる「玉前剗」の比定地とされてきた。平成28 年度の圃場整備事業に伴う第1次調査では、掘方規模の大きい柱穴跡、美濃地方で生産されたと考えられる須恵器円面硯が発見され、また翌29 年度に実施した第2次調査では墨書土器や材木塀が発見されたことから、官衙関連施設の可能性が考えられるようになった。さらに平成30 年度に実施した第3 次調査では、主軸が真北方向となる桁行10 間、梁行3間の長舎が同位置で建て替えが行われていることが判明し、建物の機能した時期は8世紀前半から後半と考えられるなどの成果が得られ、第4次調査では8世紀代~9世紀代の掘立柱建物跡を確認し、官衙中枢施設が移動している可能性が得られるなど、これまでの調査によってさらに遺跡の重要性が高まった。 第5次調査は、第3次調査区の西側で実施した。調査で発見された遺構は掘立柱建物跡6棟、竪穴堤物跡15 棟、柱列跡1列、大型土坑4基、井戸跡2基、溝跡13 条などであり、出土した遺物から7世紀後半から9世紀半ば頃を主体とする。これら遺構群の変遷は、6世紀半ば頃~8世紀初頭頃のⅠ期遺構群では多数の竪穴建物と2棟の掘立柱建物、8世紀前半~後半頃のⅡ期遺構群では掘立柱建物と大型土坑で形成され、8世紀末葉~9世紀半ば頃のⅢ期遺構群は溝で囲まれたれた区画内で竪穴建物や井戸がつくられている。このうちⅡ期のSB01 は、建物の主軸方向がほぼ真北方向に近いことから、第3次調査で発見された長舎と一連の施設と考えられる。出土した遺物の中には猿投窯跡群や湖西窯跡群をで生産されたフラスコ形長頸瓶、会津若松市の大戸窯跡群で生産された長頸瓶がみられる。特に7世紀後半段階での東海地方で生産された須恵器については、これまで市内に点在する横穴墓群からも発見されているものであるが、今回の発見によってこれら横穴墓群の被葬者たちの生活母体が当遺跡地であった可能性がさらに高まった。 |